「TOYOTA(トヨタ自動車)」の社名が創業者一族から来ていることは、多くの方がご存知のことと思います。しかし、実は創業当初は「トヨダ」だったということはご存知でしたか?
というのも、創業者一族の苗字は正しくは「トヨダ」と読みます。そのため、創業当初の社名は「トヨダ」であり、ローマ字表記の際も「TOYODA」とされていました。

では「トヨダ」が「トヨタ」に変わるきっかけはどこにあったのでしょうか。実は、そのきっかけにはロゴマークが深く関係しているのです。
トヨタ自動車の前進である「トヨタ自動車工業株式会社」が設立した直後は、以下のようなロゴマークが使われていました。

「G1型トラック」と「AA型乗用車」は豊田(とよだ)自動織機製作所の自動車部で開発されたため、当初、「トヨダ」を冠して呼ばれていた。

トヨタロゴ歴史

トヨタロゴ歴史

トヨタロゴ歴史

(画像引用元:【豆知識】登録商標の変遷(トヨタ企業サイト)

その後乗用車を完成させたトヨダは、宣伝も兼ねて新たなロゴマークを公募することとなります。公募当初は「トヨダマーク」として公募を募っていましたが、フタを開けてみると、決まったのはなんと「トヨタ」と書かれた下記ロゴマークでした。

トヨタロゴ歴史

(画像引用元:【豆知識】登録商標の変遷(トヨタ企業サイト)

このロゴマークには3つのポイントがあるといいます。ひとつは濁点を付けないほうが爽やかで耳障りも良いこと、もうひとつは画数として縁起がいいこと、そして最後が、創業者一族の名前を冠さないことで、個人の会社から社会的に地位のある会社への羽ばたきを表したことでした。
その後、商標及び社名を「トヨタ」の呼び方で統一し、以後は「トヨタ自動車」として世界へと羽ばたいていきます。

2. よりわかりやすいロゴマークへ

ロゴマークはその後も変化し、1989年には以下のロゴマークに変更されています。

トヨタロゴ歴史

(画像引用元:TOYOTA

これは遠くから自動車を見た時に、どの車がトヨタであるのかひと目で分かるようにするためだそうです。
また、楕円形がかさなるこのロゴマークには、トヨタ自動車とお客様、世界とのつながりが表されているとのこと。
ちなみにこのロゴマーク、なんと制作に5年もの歳月を費やしているのだとか。トヨタ自動車がいかにロゴマークを重要視しているのかがわかります。

自動車のエンブレムというのは、自動車メーカーにとっては名札のようなもの。対外的に恥ずかしくないものをつけるのはもちろんのこと、ユーザーに対する姿勢を込めることによって、企業の決意の姿勢を表すこともできます。

トヨタ自動車にとって、ロゴマークの歴史はまさに決意の歴史なのかもしれません。
世界的な企業となるための決意として、ロゴマークとともに社名を変えるというのは、なかなかできない大きな決断であると同時に、決意の表れとも取ることができます。
こうした決断の積み重ねが、今のトヨタ自動車の強さにつながっているのかもしれません。

※参考サイト
TOYOTA
【豆知識】登録商標の変遷(トヨタ企業サイト)

 

トヨタ・TOYOTAのIllustrator(AI・PNG形式)ロゴ素材

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